top of page

LYRICS

1.終わり

透明な十月に、熱を帯びる想像
秋めいた風景に、はばたいていくコード

なだらかに、時間の波間で広げた、青い想像
寒空の静けさに響く、憂いに満ちたコード

足音も立てず、そっと近づく、終わり
手のひらで眠りにつく、木の葉の色

秋の色

終わり

2.our blue, youthful days

 

陽炎ゆらめく昼下がりの町 飛び跳ねる光
ざわめく街路樹 自転車の走り抜けていく音

なんでもないような そうでもないような
瞬間を切り抜いて重ねながら 日傘を片手に道を歩いた

子供達のあどけない笑い声
まるで晴天の空彩る様に響く

いつか見ていたまま
変わりなく映る夏の景色 ただ仰いだ
明日また晴れたら君を連れ出して
最高の青い夏を見たいな

入道雲なら 強く吹く風にされるがままたゆたう
グラスの氷が溶けたなら それが合図の音

追いかけてみせて!

なんでもないとは 言わせないような
夕映えの町を目にしながら 日傘をたたんで 家路を急ぐ

どんな悲しみも どんな喜びも
明日晴れたなら 残さず話すから

いつか見ていたまま
変わりなく映る夏の景色 ただ仰いだ
明日また晴れたら 君を連れ出して
最高の 夏を!

変わりゆく僕らは
それぞれの思いを胸に秘めて 生きるのさ
八月の記憶を君と紡ぎ出す
最高の青い夏を見たいな

obyd

3.リトル

思い出すのは 昔のこと ひとり部屋のすみ
夕暮れ空が差し出した陽に 優しさを欲しがっている

変わらないな 記憶たどって 涙流して
くだらないな ため息ついて ひとつ苦笑い

ああ 青い日々にこの身をあずけて
そこで見たことも 聞いたことも
胸の中に今もあるよ

幼い恋は 今日もどこかで火をともして 吹き消される
君の想いは続くといいな

変わらないな どうしたってほら 動けないままで
くだらないな とは言えないかな 僕もそうだったから

ああ 青い日々が風に乗れたなら
見慣れた風景の切れ端まで

思い出にしようとするの

全然足りないんだ

つたない愛は 明日はどこまで言葉繋いで 失われる?
君の想いは

幼い恋は 今日もどこかで火をともして 吹き消される
君の想いは続くといいな

リトル

4.夏の日の

また、朝が来た。
夜明けは燃えて、目を開け始める。
鳥と蝉の鳴き声。
ぼんやりと耳を傾けた。

覚えてる。いたいけなあなたの、爽やかな横顔を。
風に凪ぐ、雲と私の記憶。
いつかまた会えるといいね。

夏の匂いがしたから、ひとり駆け出しただけ。
特別な季節のなかのこの町を。
波立つ夢と期待が、ふたりを繋いでるから、
さみしくはない。けど、たまには泣いてもいいでしょ?

また、暮れる空。
真夏日はいま、まぶたを閉じゆく。
17時のサイレン。
そこはかとなく切なくなる。

覚えてく。新しい言葉を、知らないでいたことを。
不意に降る、夕立もかまわない。
これもまた記憶となるから。

夏が私を呼ぶから、ひとり駆け出しただけ。
ゆるやかな坂道、勢いをつけて。
色とりどりの未来が、ふたりをより合わすから、
悲しくはない。けど、ため息をついてもいいでしょ?

せわしない夏の日々。
わがままな想いだけめぐりめぐってく。
何を言えるかな、何を聞けるかな。
答えは、あと少しでわかる。

夏の匂いがしたから、ひとり駆け出しただけ。
特別な季節のなかのこの町を。
波立つ夢と期待が、ふたりを繋いでるから、
さみしくはない。けど、たまには泣いてもいいでしょ?

夏の日の

5.Jam!

さぁなんだ なにするんだ
待ちぼうけ食らったまんま 隠れる

あぁそっか それしたんだ
おざなりに済ませたなら さよなら

甘く煮詰めた妄想 再現不可能
つまらないことしたくないでしょ
きっとわかるよ、きっと これからもわからないことを
ごまかさないで!

I was jammed with your love.
もう食べられない
Your mind is full of love.
もう飲みこめない

 

やぁきみか なにしてた
泣きたいなら泣いていいよ 隠さず
まぁだれも それていった
止め処なら心の中 深くにもってるはず

遠く離れた理想 際限見てないの
したくないことしたくないでしょ
もっと話して、もっと これからを変えたいんでしょ
勇敢な手で

You are in the squall, but you are not aware.
I just wanna save our little rapture.

I was jammed with your love.
もう食べられない
Your mind is full of love.
もう耐えられない?

ありあまる奇跡にささいな出来事は埋もれる
から回るポップンロール 精悍な顔つきで鳴らそう
できるかな  やりたいな

Jam!

6.Dancing In The Night

遠く太陽が 海に溶けて沈む
灯る街灯 二人振り返る今日

まだまだ歩き足りないな 肌寒い風が吹けど
まだまだ話し足りないな 言葉が浮かばないけれど

黙りこくったそのあと 作り笑いでさよなら

淡く月光が 部屋に射してにじむ
回る感傷 一人安心を追う

ときどきよみがえるんだ はにかむ君の表情が
ときどきどころじゃないな ああ!

ただただ続く妄想には 心配事も不幸もない
ただただ今日を引きずって 微熱は冷めないまま

小さなようでそうじゃない 幸せを夜空に願った
黙りこくったそのあと 作り笑いでさよなら
したくない!

思考が夜を舞台に踊る
朝が来るまで 朝が来るまで
流れ星に僕は言葉を祈る

少しだけでいい 光を見せて

 

Dancing, dancing, my mind is dancing in the night
Until the morning comes

DITN

7.Rainy, I love you

ずぶぬれのスニーカーも気にせず駆けていく君を
ふと思い出していた 窓越しの雨模様

そう いつも いたずらに過ごした日々と
決めつけたのはたぶん間違いだな
どんな時も 不確かに愛していた

最後も輝いていた 君の背を追いかけた 追いかけた
もう二度と戻れないと わかっていても
触れるのさ 苦く甘い痛みに

雨粒がささやく遊びの終わり
冷たい響きをにらみつけた

 

そう いつも 難しい言葉で僕を困らせては笑っていたこと
手放せないまま今も 胸の中ちらつくんだ

こぼれそうなほどありふれたことも 年を重ねて大人になれば
せわしなく上書きされていくよ 遠くなっていくよ

ささいな僕を忘れないように
ささいな君を忘れないように
ふがいない追憶を少しだけは許して

最後も輝いていた 君の背を追いかけた 追いかけた
何度でも 何度でもわかっていても 触れるだろう

最後も輝いていた 君の背を追いかけた 追いかけた
もう二度と戻れないと わかっていても
よみがえる いつかの横顔

さよなら雨の街 太陽が晴れ間から僕の顔のぞいた
「もう二度と戻らないよ」とは言えないこの僕を 君はどう思うかな

Rainy

8.coastline

雨空の消えた町をかき分け風は強さ増す
吹き飛ばされないように帽子を軽く押さえながら
一歩またたどる

海岸線を走っていた 僕らは今じゃ泣けるほど夏だった
あの頃からどう変わったかは まだわからないままだけれど
記憶をそっと抱きしめて ずっと走っていけるよ
幼い日の 無邪気さまで 越えるように

ああ この長い坂が短く感じるとか
ひとつひとつ振り返るたび大人を知って
日焼け止めを塗り忘れたのは もしかしたらわざとかもな

太陽光に飛び込んだ 僕らをいつも海は笑っていたんだ
からかうみたいに波を寄せ 終わらない時を夢見せた
記憶はすっと広がって やっぱり会いたくなるよ

幼い 僕ら

海岸線を見晴らした ただそれだけで笑みがこぼれていたんだ
あの頃からどう変わったかな 多忙に追われて見落とした
水平線に溶ける青 あっという間に空は赤に染まった

そろそろ戻るよ
ありがとう またいつか

海岸線を走っていた 僕らは今じゃ泣けるほど夏だった
あの頃からどう変わったかは まだわからないままだけれど
記憶をそっと抱きしめて ずっと走っていけるよ
幼い日の 無邪気さまで いまだ残る 切なさまで

越えるように

coastline

9.Good Morning

雲間すり抜け届く日差しに 手を引かれて
夢の外へ連れ出されたなら 今日の始まり

きらめきの中あくびひとつ 体を起こしドアを開けて
踊ろう 向かい風の毎日でも

くだらないこと積み上げうまれた予想も
きっと大切なんだって思えたのなら駆けていくだけ
前を見つめて いつか心が傷ついたって
ほほを濡らしていたって Good Morning

飛び跳ねるほど嬉しいこと
少しも信じたくないこと
すべてが日々の中で息づいている

坂道を超えた向こう 緑の影絵作る光が
いつも通りの街並みでも 変わり続ける君がドラマになるよ
踊ろう 向かい風と 共にステップを踏んで

くだらないこと積み上げうまれた予想も
きっと大切なんだって思えたのなら駆けていくだけ
前を見つめて いつか心を痛めたって
ほほを濡らしていたって Good Morning

Good Morning

Good Morning

10.TRACKS

ふたりは旅を続ける どこに向かう訳でもなく
ただ 寄り添い歩くことが、ふたりの幸せのルールだった

思っていた未来とは少し違うけれど
それでもいいと思えるようなふたりが 今ここにいる

気まぐれな歩幅で残してきた足跡は
振り返り見つめるほど最高の足跡だ
人影の消えた波打ち際でだって、そう言えるよ

ふたりは旅を続ける どこに向かう訳でもなく
ただ 共に同じ景色が見られる それだけでよかった

月日が過ぎ 言葉をため息がふさいでも
窓の向こうの誰かに会えたら、嬉しくてすぐ笑えるだろう

思っていた未来には少し遠いけれど
変わることない 代わりもいやしないふたりでまた歩き出す

どこかへ

気まぐれな歩幅で残してきた足跡を
気まぐれな誰かが追いかけてくれるかな

気まぐれな歩幅で残してきた足跡は
振り返り見つめるほど最高の足跡だ

人影の消えた波打ち際でだって、そう言えるよ いくつになっても

ふたりは旅を続ける

TRACKS

11.月読み

ガラス細工のか弱い声を 何度聞いてくれただろう
交わす言葉を考えるけど 波も立たない内容

月読み 繰り返しの日々
今日は青いな、って吐息でつぶやく
ふたりで見上げられたらな

帰り道 短い間に
想像通り話せたかな
反省会に幕を下ろしたら
本心通り話すから また明日

わくわくする気持ちの日持ちは変わっていないはず
祈りってほどじゃないものの 募らせたものがあるんだよ
だなんて 気取ってみせても
「伝えなきゃな」からもう数ヶ月

月読み 繰り返しの日々
今日は丸いな、って両目がまばたく
ひとりに慣れるその前に

帰り道 短い間に
想像通り話せたなら
反省会に居場所はいらない
本心通り話すよ 明日こそは 明日こそは
その内に……いや明日こそは

月読み 繰り返しの日々をふたりで追いたいな

月読み

12.summer end, monologue girl

話は終わり 伸びる影に詰まる胸
いつも通りもついにいつも通りじゃなくなる

移ろいゆく時間をこの空に編み込んで
日暮れが赤のままだったらいいのに なんてさ

命は続き ゆらりそよぐアサガオが
隅をくすぐって 不意に読み返したエピローグ

叶わぬたわ言まで夕凪につぶいては
いつかの夏の風景があふれる

あなたが残したもの まぶしいあの横顔
季節が過ぎてしまっても忘れない 忘れない

もしまた会えたらどんな話をしようか

記憶は遠ざかるほどに 美しくなって苦しくなった
元気にしているかい 伝えたいことが増えたよ
日暮れの赤に想う

わたしが愛した日をずっと あなたも愛したならきっと
何年経ったとしても たぶんね 変わらないよ
晩夏にたたずむふたり

あなたが残したもの まぶしいあの横顔
季節が過ぎてしまっても忘れない 忘れない
長袖羽織る前に 見つめた海の向こう

もしまた会えたらどんな話をしようか

まずは「老けたね」って言って 笑いあいたいかな

se,mg

13.as usual

陽がまわる 雨上がりの窓際
布団干しただけで満足してる
体を横たえテレビ観て たまにはいいでしょ

あの人は元気にしてるかな、とか
時々ふと思いもするけど
すぐ忘れたふりしてコーヒー淹れてる

ゆるやかな日々とは言えない日々さ
でもそれなりに楽しもうとしてるんだな
つらいことは連なるし 愛まで失ってるけど
いつも通りいこう

気にかかる 七曲がりの内側
少しでもさ 知りたいって欲がある
のに明日も何もできなかったら

まだまだだめだな

この人はもう幸せなのかな、とか
会うたびそう思いもするけど
すぐ話もできずにコーヒー飲み干す

続くつよがり 本当が分からぬまま
また一日を夕日が連れていくんだな
ぐずる子供みたいにないものねだる心ごと
沈んでいかないかな

ゆるやかな日々とは言えない日々が
いつか笑える語り草になるかな

ゆるやかな日々とは言えない日々さ

でもそれなりに楽しもうとしてるんだな
つらいことは連なるし 愛まで失ってるけど

喜怒哀楽に振り回される瞬間も

ひとり静かに 胸の中愛せたなら
晴れ間と呼べるよ 顔を上げたら いつも通りにいこう

as usual
Rambin' Ramblin'

14.Ramblin' Ramblin'

特に意味のないお昼の散策
猫を追って 気づいたらおやつどきでした

どっかの家からピアノの音がしている
溶けたアイス 足取りはとめどなく

特に意味なんてないけど いい日だ
明日はなにをしようかな
仕事のことは忘れていたいな

テニスボール飛んできて頭打ち
詫びの代わりに混ぜてもらった日暮れ

特に意味なんてないけど いい日だ
明日はなにができるかな
かなしいことは置いておいて

一生に一度の一日だ
丁寧に生きていくのもいいが
それじゃ疲れて眠たいし
「意味がない」を愛させて

特に意味なんてないけど いい日だ
明日はなにをしようかな

仕事のことは忘れていたいな

スパングル

15.スパングル

花を束ね 笑顔を待つ人
髪を染めて 春を歩く人

日陰の下 まばゆさに目を細め
生温い優しさに甘えた体を揺さぶり起こす

夢の跡と桜風の町
季節はまた 光でからかう

日向に見た まばゆさの手を取って
つま先踊り出す営みを進め

おお おお
おお おお

大きな駐車場と空き地を抜け 色めく世界を願う
彼らは帰ってくるよ 涙か いい報せを持って

この町に

フラット

16.フラット

やわらかな嘘をつく 君はあきれた顔つき
気の知れたこの日常に 渦を巻く小さな出来事

「このまま不思議なことも起こらずに時が過ぎるのもいいね」って 君に言われた後
口ごもった五分間 本当は同じことを思った

また明日が来たら 二人で映画を観よう
とびきりハッピーエンドの映画を

17.オールド・パッション

肌をくすぐる 南風の袖を
つかんで飛びこんだ 白縹

腕を伸ばせば 陽の目がじゃれて
日焼けに恋した頃に戻るの

気づいたら溢れそうな原風景に 新しい足跡を

駆け出して騒いで夢中になる 盛夏に染まり弾ける
進み巡り更新されていく夏を行く
くすぶって悔やんで傷になる 日々を通り抜けたら
さらば悲しみ 胸の奥 火をつける サマータイム

ひとしきり 木漏れ日に身を寄せて
むせ返る無邪気に呆れる

指を伸ばせば伝わる熱が
日増しに恋しくなるのは知っている

気づいたら 鼻先にキンモクセイ
香り立つ それまでは

駆け出して騒いで夢中になる 盛夏に染まり弾ける
年月過ぎて 胸焦がす ゆらめきに サマーハイ

オールド・パッション 輝く

駆け出して騒いで夢中になる 盛夏に染まり弾ける
進み巡り更新されていく夏を行く
くすぶって悔やんで傷になる 日々を通り抜けたら
さらば悲しみ 胸の奥 火をつけて

駆け出して騒いで夢中になる この盛夏に染まり弾ける
あのオールド・パッション 今もまだ 残っている

オールド・パッション

18.微熱

寒空 一番星の灯
今日も今日とて限りを知って
手を振り返したのは 影でわかっていた
夕陽が眩しくて見えなかっただけ

冬色の息 ほどけないつよがり
溶けない氷 暖めるその瞳

まどろむ前にもう一度 話しておきたかったな
聞き飽きたことだっていい その声を いくらでも
明日朝また会う時 微熱を冷ますような
雪でも降ればいいのに

微熱
sukima

19.sukima

愛を得た人 寄せあう鼓動
どうしてもすれ違わないように
笑顔の底の かなしい海を
すこしでも干上がるようにすくいたい

それでも あなたの痛みは
ガラスを隔てた雨粒みたいで
怯んで伸ばせない指先に
おなかをすかせた夜が来る

知らないままで終わりたくなくて
深いすきまを 迷い 歩く
冷めた湯船 答えは遥か
せめて 隣にいさせて

それから わたしの言葉は
暖かな毛布のふりをしたみたいで
間違い探しに身を投げては
勝手に傷つき夜が更ける

哀 終えた人 遼遠の鼓動
どうしてもすれ違いはあって
湛えた笑みの かなしい跡を
見つめていた

せめて となりに

知らないままで終わりたくなかった
深いすきまに 触れた果てに
冷めた右手 つかめなかった
肩に残る あなたの香り
まぶたの裏 ヒヤシンスの日

 

愛 終えた人
ドアノブに 手をかけて

20.アカボシ

風待ちのひととき 波音なぞって
ふらふら歩いた道 愛しい平熱の日々

目覚めるたび角の取れていく陽の光
呼び止めたって聞き入れはしないのさ
だからいま

彼方に灯るアカボシ 胸の奥撃ち抜いた
また子どもの心で集め始めるの
いつかきらめく 夏のひとかけら

文字化けの昔話 それはそれで笑えて
ふにゃふにゃくたびれても 愛しい平熱の日々

黄昏時 夜は日増しに冷えていって
手を伸ばしても振り向きはしないまま
過ぎ去っていく夏

東の空にアカボシ 蝉の声はどこかへ
またさみしくなるけど集めたかけらは
きらめいている

さよなら真夏のアカボシ 胸の奥手を振った
また子どもの心がさわぎ始めたら
どうか迎えて とびきりの平熱で

アカボシ
bottom of page